2016年1月18日月曜日

健常人でのEBVウイルス量

健常人でのEBVウイルス量については、以下のリンクが参考になります。
Cambridge Universityが2007年に出版した「Human Herpesviruses: Biology, Therapy, and Immunoprophylaxis」です。



一般的に健常人のPBMCsのウイルス量は低い(<100 DNA genome copies/ug DNA)。
しかし、同じ人でもPBMCsのEBVウイルス量は一定ではない。健常人でも長期間経過を追うと、ウイルス量の短期的な上昇が観察され、EBV再活性化が示唆される。



健常人でも、EBV再活性化時には、ウイルス量が増えることがあるようです。
Fig 53.2によると、10^2.7程度まで上昇していることがわかります。
これは、CAEBV診断基準のカットオフの10^2.5を超える値です。

つまり、EBVウイルス量が高いということだけでは、CAEBVなどのEBV疾患と健常人のEBV再活性化を区別できないということがわかります。



それでは、EBVの再活性化とはどのようなものなのか?
次ではこれについて述べたいと思います。

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